フォーマル朝は儀礼的な挨拶状に使われ、口語朝はやわらかい印象を与えたい場合に使います。
どちらも季節感や風物をあらわしますが、季節感は地方によってもその年の気候によっても異なりますので、
実際の季節感に合ったものを使用するとよいでしょう。
挨拶文の接頭語・結語
相手の安否を伺う挨拶
日頃のお礼や感謝の挨拶
ご臨席・ご来場等に対するお礼の挨拶
お詫びの挨拶
結 語
用件を伝える主文の後に続くのが「結びの挨拶」です。
格調高い手紙や丁寧な手紙にしたい場合は、「厚誼を願う挨拶」や「健康・繁栄・幸福を祈る挨拶」などを取り入れ、「用件を結ぶ」挨拶で締めくくります。
2つ以上の「結びの挨拶」を入れる場合は、「申し上げます」などの語尾が重ならないように工夫しましょう。
頭語・結語・時候の挨拶を省略して、とても簡潔な手紙の場合は、結びの挨拶を省略しても問題ありません。
頭語と結語の組み合わせ
前文と末文に用いる手紙特有の挨拶用語を「頭語(とうご)」と「結語(けつご)」といいます。
頭語は手紙の冒頭に、結語は結びの挨拶の最後に用います。
手紙を出す相手や手紙の内容にふさわしい「頭語」「結語」を使用することが大切です。
頭語と結語には決まった対応関係がありますので、必ずセットで使用して下さい。
往 信 | 頭 語 | 結 語 |
---|---|---|
一般的 | ・拝啓(はいけい)・拝白(はいはく)・啓上(けいじょう) ・拝呈(はいてい)・一筆啓上(いっぴつけいじょう) ・一筆申し上げます |
・敬具(けいぐ) ・敬白(けいはく) ・拝具(はいぐ) |
かしこまりたい時 | ・謹啓(きんけい) ・謹呈 ・一筆啓上 ・一筆申し上げます |
・敬具 ・敬白 ・謹白(きんぱく) |
急ぐ時 | ・急啓(きゅうけい) ・急白(きゅうはく) ・取り急ぎ申し上げます |
・敬具 ・草々(そうそう) |
前文を省略する時 | ・前略(ぜんりゃく) ・冠省(かんしょう) ・前略ごめんください ・前文お許しください |
・草々 ・不一(ふいつ) |
再 信 | 頭 語 | 結 語 |
---|---|---|
一般的 | ・再啓(さいけい) ・再呈(さいてい) ・重ねて申し上げます ・度々失礼とは存じますが |
・敬具 ・敬白 |
再 信 | 頭 語 | 結 語 |
---|---|---|
一般的 | ・拝復(はいふく) ・拝答(はいとう) ・ご書状承りました |
・敬具 ・敬白 |